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第24回1 経営者コラム|公共機関 ・ ビジネス ・ 教育 ・ 文化、進むAI活用推進、乗り遅れないAIとDX自社展開

 

「人工知能ソリューションAI」や「生成AI」の勢いが止まりません。

ビジネス、教育、文化など、さまざまなジャンルで活用が進んでいます。

メディア広告でもそれは顕著で、 4つのマスメディア「新聞・雑誌・ラジオ・テレビ」のメディア広告全体を、「インターネット広告」が上回る時代がやってきました。

Alsmiley編集部によると、2021年には「マスコミ4媒体広告費が2兆4,538億円」 であったのに対し、「インターネット広告費は2兆7,052億円」と上回っており、 総広告費におけるインターネット広告費の構成比は39.8%を占めたと述べています。

出典: AIsmiley編集部,広告業界のAI活用事例。クリエイティブ制作やマーケティング最適化などメリットを紹介,最終更新日:2024/03/06,https://aismiley.co.jp/ai_news/ai-advertising-operation-mechanism-and-examples

 

各企業や学校、文化施設など、ジャンルに関わらず進むDX化の波。

これに乗り遅れず、AIの活用を行うには? 大手企業や学校などのAIの活用事例をもとに、マーケティングや広告業界の動向を交えながら考えていきます。

 

 

 

「人工ソリューションAI」と「生成AI」

AIの違いに着目。 「人工知能ソリューションAI」と「生成AI」の違い。

「人工知能ソリューションAI」は、 機械学習やディープラーニングなどの技術を活用して、大量のデータからパターンを見つけ出し、予測、分析、判断を行います。

これは、ビジネスプロセスの自動化、意思決定の支援、効率化の向上に利用され、ユーザーの行動を予測し、解決策の提案を行います。

一方、「生成AI」は、テキスト、画像、音楽、ビデオなどの新しいコンテンツを自動で生成することに特化しています。

この技術は、既存のデータを学習し、それに基づいてオリジナルの作品を創り出します。

「生成AI」は、クリエイティブな分野での応用が期待され、 広告コピーの作成、アートワークの生成、音楽作曲、ゲームや物語の生成などに使用されています。

 

 

「人工ソリューションAI」と「生成AI」それぞれのAI活用事例。
今、日本国内企業ではどのようにAIを使用し DX化を進めているのか?

日本では、多くの企業がDX推進やAIの活用を進めています。

それぞれの企業の推進事例をみていきましょう。

 

「人工知能ソリューションAI」を活用した例

1.住友生命保険

「人工知能ソリューションAI」を用いて顧客データを分析し、保険商品をカスタマイズしたり、顧客に合わせた提案を行ったりしています。
また、契約手続きのデジタル化を進めることで業務効率をアップ。
これらの活動はすべて人工知能ソリューションAIを活用した ビジネスプロセスの自動化、最適化、効率化の典型的な例です。

出典: 住友生命,ピッタリ保険セレクター,2024年4月21日アクセス, https://www.sumitomolife.co.jp/lineup/select/selector

上記により、 顧客満足度の向上と業務プロセスの効率化に成功し、 DX推進による企業競争力の強化を実現しています。

 

2.日本郵便

物流ルートの最適化に「人工ソリューションAI」を活用し、配送の効率化を図っています。
また、顧客対応にAIチャットボットを導入することで、 より迅速で正確なサービスの提供を可能にしました。
これらは、物流と顧客サービスのプロセスを自動で最適化し、業務の効率を高めて顧客満足度を向上させる 典型的な人工知能ソリューションAIの応用例と言えます。

タイトル出典:デジタルクロス,編集部,2021年5月27日,https://dcross.impress.co.jp/docs/usecase/002423.html 画像出典:LOGI-BIZ online,全国200の郵便教区で最適経路の自動計算など展開へ、2〜3割の生産工場を目指す,2024年4月21日アクセス,https://online.logi-biz.com/26892

上記により、 物流コストの削減と顧客サービスの質の向上を同時に達成し、 DXを通じてサービス提供体制の強化を実現しています。

 

 

「生成AI」を活用した例

1.株式会社NTTデータ

「生成AI」を活用し、企業の文書作成プロセスの自動化に取り組んでいます。
具体的には、契約書や報告書などの文書テンプレートを「生成AI」が自動生成し、 業務の効率化とスピードアップを実現しています。
また、「生成AI」による自然言語処理技術を利用して、文書内の重要情報を 自動で抽出・分析業務し、効率化を図っています。

画像出典: AISmailey,NTTデータ、生成AIサービスを提供開始。社内ファイルなどと連携し根拠ある回答分を作成,最終更新日2024/03/04,https://aismiley.co.jp/ai_news/nttdata-generative-ai/

上記により、 文書作成や処理の時間短縮に成功し、DX化の推進につながりました。 このことから、社員はその他の主要業務により多くの時間を割けるようになりました。

 

2. Cogent Labs(スタートアップ企業)

「生成AI」技術を用いて、サービスを提供する側の企業です。
この企業は、手書きの文書やフォームをデジタルデータに変換するサービスを提供し、 書類のデジタル化を自動化し、データ入力の手間を大幅に削減することに貢献しています。
さらに、入力されたデータから関連する報告書や分析書類を自動生成する機能も開発し、各社のDX化を手助けしています。

画像出典: AMP,木村和貴,ビジネスと研究の融合が強み。AIと人間がよるそう未来を目指すCogentLabs, 2024年4月21日アクセス,https://ampmedia.jp/2017/11/15/tegaki-kaidoku-cogent-labs

これらの事例から、 生成AIや人工知能ソリューションAIを活用することで、多くの業務の自動化、効率化が可能となりDX化を推し進めるにはAIが欠かせないことがうかがえます。

 

 

 

子どもたちの学習向上に貢献。 AIの教育の場での取り入れ方とは? それらを、社員(大人)へ展開するには?

AIの導入による教育現場での変化は顕著です。 特に小中学校のレベルで実践されている事例は、 教育の質を大きく向上させています。

早速、子どもたちの学習の場でのAI活用例を見ていきます。

 

1. AIによる個別学習

生徒の学習状況をリアルタイムで分析し、各自の理解度に応じた 学習内容を提供。これにより、生徒は自分のペースで学び、個別の弱点を克服する手助けとなります。
日本の小学校では一部使用に留まっていますが、アメリカやシンガポールなど技術の導入が進む国で広く利用され、その他の国の小学校でも活用されています。

画像出典: PRTIMES, Classi株式会社,2023年7月14日13時20分, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000040573.html

 

 

2. AI司書が本を探してくれるオンライン習い事

東大生が「本嫌いの子供のために起業。 AI司書がお気に入りの本を探してくれるアプリを開発。 学校以外の教育の場で、子どもの読書への興味力をアップさせ、さらには、語彙が増えたと回答。

出典: Hugkum, 現役東大生が「本嫌いの子ども」のために企業!, 2021年7月12日, https://hugkum.sho.jp/254109

 

3. 授業を自動でテキスト保存

「音声認識」により、授業中の先生の声を、その場でリアルタイムに 自動でテキスト化します。
発した言葉は一つのテキストデータとして保存され、 そこから単語を抽出したり、授業後の振り返りやプリントとして 活用することができます。

出典: 授業AIアシスタント,2024年4月22日アクセス,Josyu,https://ai-josyu.com

 

4. ゲーミフィケーション学習アプリ(習い事)の活用

AIを活用した教育ゲームが「倫理感、創造性、探究心、問題解決力」 などを伸ばすことをサポート。
ゲームの中で楽しく学ぶことができ、遊びが学びと合わさった学習法です。
日本の小学生にも大変人気のある活用方法で、 アメリカ・韓国・フィンランドなどの国でも取り入れられています。

出典:ゲムスタ,ゲーム×教育』という新しい学びの形。ゲームを教育に利用する5つのメリットとは, 2023年1月26日,https://www.fantasy.co.jp/level99/media/game-study-merit/

 

5. AIによる言語学習の支援

英語パフォーマンスのAIツールを通じて、生徒は発音や会話力を向上させる ことができます。
言語学習において、すぐフィードバックを受けられるのは 大きな魅力です。
日本では、英語教育の一環として、公立小学校などへのAIパフォーマンステストの実施などが進み始めています。

出典:PRTIMES,株式会社エー・トゥー・セット,グローバル人材育成を支援するエー・トゥー・ゼットが、AIを使った小学生向け英語パフォーマンステスト「Clara」を全国へ提供開始.2023年9月8日, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000105387.html

 

小学校や習い事でのAI活用学習を、ビジネスシーンや自社社員に 置き換えてみると・・。

新入社員研修を行うことや、商品の提供に関する知識のレベルのアップ、営業職の育成など、AI活用での展開が期待できます。

また、言語支援学習においては、英語や中国語などの言語習得を行うことで、ビジネス展開のフィールドが大きく拓けると考えられます。

 

 

 

広告業界が取り入れるAI提供。使用目的を明確にすることで見えてくる AI活用術

日本の広告業界では、早い企業は2017年頃からAIの活用が始まったと 言われています。その活用とは?

 

博報堂
感情をくみ取り適した広告を配信する

広告業界の中でもいち早くAIの導入を検討し始めた博報堂。

顔認識や感情認識なども取り入れ、広告用のアニメーション制作を AIで手がけるなど、革新的な取り組みを続けています。

出典:ITメディアビジネス,見る人の顔の表情をAIが分析 感情に合わせて広告配信,2017,3,9公開, https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1703/09/news117.html

 

電通
クライアントの要望に細かく応えるために 組み合わせて多彩な「人工知能ソリューションAI」サービス「CXAI」を提供

同グループ内で実際に使われているAIには以下のようなものがあります。

・AIコピーライター「AICO」

バナー自動生成&効果予測ツール「ADVANCED CREATIVE MAKER」

独自開発チャットボットツール「Kiku-Hana」

・流行予測ツール「TREND SENSOR」

・ソーシャル広告効果予測ツール「MONALISA」

ツールを組み合わせることによって、目的に合ったオリジナルツールを開発。

画像出典: 電通報,児玉拓也,電通がいよいよ「クリエイティブAI」を解き放つ!自動生成AIソリューション「CXAI」,2021年5月18日, https://dentsu-ho.com/articles/7769

出典: AIsmiley編集部,広告業界のAI活用事例。クリエイティブ制作やマーケティング最適化などメリットを紹介,最終更新日:2024/03/06,https://aismiley.co.jp/ai_news/ai-advertising-operation-mechanism-and-examples/

 

使用目的を明確にすることで、AIをどのように活用すれば、その力を最大限に活用できるか?が見えてきます。

 

 

 

まとめ

中小企業や小規模な事業を営む人にとって 「人工知能ソリューションAI」や「生成AI」を活用する利点は、限られた環境の中で高いパフォーマンスを発揮できる点と言えます。

顧客満足度をアップさせ、業務の効率化や時間短縮に多いに活躍しますし、社員研修の場においても、その力を発揮してくれるでしょう。

ただ、生成AIの導入には、 初期投資費用が必要な点を無視することはできません。

また、AIの使い方のトレーニングが不足していることがネックとなる場合があります。

それは、AIが誤った情報を生成してしまうリスクを、使い手側が見逃すと言う点。

初期段階は、AIの使い方のトレーニングに業務時間を割く必要があると言うことも、念頭に置いておきましょう。

将来の顧客候補である子どもたちは、AIをうまく使いこなす世代となることは間違いありません。

大人もうまくAIを活用し、本業務に力を注げる環境を整え 事業所のスキルアップを図る時期が、まさに今、来ているのかもしれません。

 

 

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